Intel初のデュアルコアプロセッサを搭載したPCが4月18日、Dell、Alienwareなどのメーカーから発売される。Intel広報が4月15日明らかにした。
「Pentium Extreme Edition 840」は、単一のチップにプロセッシングコアを2つ組み込んだIntel初のデュアルコアプロセッサ。PC用プロセッサを手掛ける各社は、クロックスピードとキャッシュサイズを引き上げるという従来のやり方が通用しなくなる中、マルチコア設計を採用するようになっている。
IntelはAMDとの間でどちらが「最初の」デュアルコアベンダーになるかを競う中、このプロセッサについて既に多くを公表済みだ。IBMやSun Microsystemsなどのサーバ用チップメーカーは何年も前からデュアルコアチップを出荷しているが、PCとローエンドサーバでは今回初めてこの設計概念が導入されることになる。
AMDは21日、ニューヨークで開くイベントでサーバ用プロセッサOpteronのデュアルコアバージョンを発表する。Intel、AMDとも、互いの機先を制する狙いで立ち上げ予定日を繰り上げたと見られる。
AMDのサイトに掲載された公式ロードマップでは、現在でもデュアルコアOpteronは今年下半期に投入予定だと記されている。しかし会長、社長兼CEOのヘクター・ルイズ氏はAMDの第1四半期決算発表の電話会見で13日、同プロセッサは次週発表の予定だと語った。Intelは昨年10月の時点でデュアルコアのデスクトッププロセッサ投入は、毎年恒例の新しいチップセット技術の導入後になると述べていた。これは通常、第2四半期末に行われている。
しかしIntel広報は、デュアルコアの発表は以前から、ムーアの法則40周年記念に当たる4月19日に予定していたと主張する。AMDにとっても21日は、Opteronデビューから2周年記念を迎える特別な日となる。
Pentium Extreme Edition 840のコアはそれぞれ3.2GHzで動作する。これは現行のシングルコアバージョンのPentium Extreme Edition最速版である3.73GHzよりもやや低速。各コアが1Mバイトの2次キャッシュを備え、価格は少なくとも、Intelの最高性能Extreme Editionの通常価格である999ドルになると見られる。新チップセットの「955X Express」もExtreme Edition 840プロセッサと同時発表される。
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