米McAfeeは4月25日、企業とコンシューマーを標的とした脅威・不正プログラムの動向に関する1〜3月期の報告書を発表した。携帯電話ウイルス、フィッシング詐欺、脆弱性を突いた攻撃が急速に台頭していると報告、大量メール送信型ウイルスは沈静化しつつある一方で、トロイの木馬と「ボット」攻撃は着実に増加しているという。
1〜3月期中に発見された脆弱性の件数は1000件を突破して前年同期よりも6%増え、これら脆弱性を突いた攻撃について寄せられた報告は20万件を超えた。同社の推計では、インターネットに接続されたマシンのうち、パッチ適用などこうした攻撃を食い止める措置が施されていないマシンは約50%に上る。
フィッシング詐欺は標的を絞った攻撃が増え、スパイウェアやパスワード盗難プログラムを使って銀行口座情報を盗もうとする手口が横行。2月中に特定されたフィッシング詐欺サイトは2625件と、昨年12月の報告書よりも50%増えた。フィッシング攻撃自体も毎月平均25%の伸びを示しているという。
携帯電話ウイルスはSymbian搭載のスマートフォンを標的としたマルウェアが激増。携帯を標的としたマルウェアは10〜12月期の5件から、現在は50件に増えている。
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