コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)とビジネスソフトウェアアライアンス(BSA)が共同開催する「ソフトウェアライセンスの再点検セミナー」第1回が4月27日、福岡市で開かれ、ソフト販売業者や企業経営者約30人が、法務面から見たライセンス管理の意味や、ライセンス管理の具体的手法などを学んだ。
「販売店が取引先企業で違法コピーを見つけても、『やめてくれ』とは言いにくい」とACCS戦略法務室の葛山博志室長は話す。販売店にとって取引先は“お客様”。違法行為が行われていても、見て見ぬふりをしがちなのが現状という。
ACCSとBSAはセミナーで、違法コピーソフト利用のリスクや、ライセンスの再点検に関する資料を配布。面と向かっては注意しづらい取引先には、資料をさりげなく渡すことで違法コピーの問題点に気づいてもらいたい考えだ。
違法ソフトの利用は、企業の経営リスクにもなる。「ソフトの違法利用を通報する制度は整ってきている。違法行為は必ずバレると考えたほうがいい」(BSA日本担当顧問の石原修弁護士)
違法行為が発覚した場合の企業の損失は大きい。ビジネスソフトの違法利用で数千万円単位の賠償金を支払った企業は少なくない。会社に損失が出れば経営者の監督責任を問う株主代表訴訟を起こされてもおかしくなく、不正利用の事実が株式公開の足かせになるリスクもある。
同セミナーでは、社内のソフト管理の手法も具体的に紹介。社員教育用に、不正コピー防止啓発コンテンツを収録したCD-ROMも配布する。
同セミナーは今後、大阪、名古屋、東京、札幌でも開催され、無料で参加可能。参加申し込みはWebサイトから。
日程 | 場所 |
---|---|
5月16日 | 大阪 |
5月31日 | 名古屋 |
6月27日 | 東京 |
7月5日 | 札幌 |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR