ちょうどMozillaのFirefoxで深刻なセキュリティホールが見つかったときに、AnonymizerとFraudEliminatorの2社が、同ブラウザ向けの新しいセキュリティ製品をリリースした。
Anonymizerの「Total Privacy Suite」は、Firefoxユーザーをスパイウェア、キーロガーソフト、その他のオンライン監視プログラムから守ることを目的としている。同スイートは、3つのAnonymizer製品(Webサーフィン、スパイウェア対策、デジタルデータ消去)を1つに統合したもの。
「Firefoxはセキュアなブラウザだが、それでもユーザーはTotal Privacy Suiteを導入しなければ個人情報盗難に対して非常に脆弱だ」とAnonymizerの製品管理ディレクター、リー・イザキ氏。
FraudEliminatorの「FraudEliminator Pro」最新版は、ファーミング、フィッシング、DNSエクスプロイトに対する防御を提供する。
FirefoxはMicrosoftのInternet Explorer(IE)からシェアを奪ってきた(関連記事)。先週には5000万ダウンロードを記録したと発表している。多くのFirefox支持者は、同ブラウザの人気が高まった主要な理由として、IEのセキュリティがざるであることが発覚したことを挙げている。
しかし今週、セキュリティサービス企業Secuniaが、Firefoxの危険度高とする脆弱性を発見した。同社によれば、この2件の脆弱性を悪用するとクロスサイトスクリプティング攻撃を仕掛け、ユーザーのPCを侵害することが可能だという。多くのセキュリティ専門家は、Firefoxの人気が高まるにつれ、IEのようにハッカーの攻撃を受けるようになると予測していた。
Mozilla Foundationは、これら脆弱性の解決策に取り組んでおり、セキュリティアップデートを提供すると話している(訳注:この脆弱性を修正したFirefox 1.0.4は既にリリースされている)。一方Secuniaは、JavaScriptを無効にすることでこの問題に対処できるとしている。
AnonymizerのTotal Privacy Suiteは59ドル95セント、FraudEliminator Proは19ドル99セント。いずれの製品もそれぞれの企業のWebサイトで入手できる。
Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR