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気象協会と関電、風力発電機の配置支援システム

» 2005年09月15日 15時58分 公開
[ITmedia]

 日本気象協会と関西電力はこのほど、風力発電所の建設計画を作成する際、地形や風向きに適した風車の配置検討を支援するシステムを共同開発した。同協会の風力発電コンサルティングや関電の発電所建設に活用するほか、一般販売も行う。

 風力発電所の風車配置では、風車同士が風を妨げないよう間隔や位置を考慮する必要があるほか、日本の複雑な地形では少しの位置の違いで風の強さや向きが変わってしまうため、従来の設計支援システムでは高精度な配置が難しかった。

 新システム「LAWEPS-Planner」は、独立行政法人・エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)が開発した風況解析手法「LAWEPS」を活用。画面上の地図情報や、色分け表示された風の強弱情報を見ながら、設計者が対話形式で風車の配置を決めることができる。最適な風車のサイズや台数といった基本設計も効率的に行え、事業性評価にも効果が高いとしている。

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