米Amazon.comは11月3日、インターネットを使って書籍の本文に有料でアクセスできる2種類の新プログラムを開発中だと発表した。
このうち「Amazon Pages」は、1冊の本の中で必要なページだけをオンラインで購入できる“バラ売り”プログラム。例えばマーケティングに関心のある起業家が、ビジネス書の中から必要な章だけを選んで購入するといった使い方ができる。
「Amazon Upgrade」ではAmazon.comで買った本をインターネットでもアクセスできるよう、有料で“アップグレード”することができる。例えばJavaプログラミングの本を買ったソフト開発者がこれを利用すると、Webを通じていつでもその本の全文を参照できるようになる。
Amazonでは書籍の購入前に本文を検索・閲覧できるSearch Inside the Bookを2年前に導入。新プログラムはこの成功に基づくものだとしているが、提供開始の時期は明らかにしていない。
書籍のデジタル化をめぐってはGoogleが全文検索プロジェクトで出版業界からの反発を招いているのに対し、Amazonでは協力的な姿勢を強調。発表資料では出版業界からのコメントとして「出版業界にとって、出版社と作家が公正な対価を受け取れるデジタル配信の新しいビジネスモデルを模索するのは重要なことだ。Amazonがデジタルコンテンツ市場拡大のための革新的な新プログラムを開発する中、われわれは同社と協力できるのを心待ちにしている」(Holtzbrinck Publishersのジョン・サージェントCEO)との談話を掲載している。
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