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OracleエリソンCEOのインサイダー訴訟、2200万ドルで和解

» 2005年11月23日 08時03分 公開
[IDG Japan]
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 米Oracleのラリー・エリソンCEOが訴訟費用2200万ドルを支払って、4年間に及んだインサイダー取引訴訟を決着させる内容の和解条件が、カリフォルニア州の裁判所で承認された。エリソン氏を提訴した原告側弁護団の1人が明らかにした。

 Berman DeValerio Pease Tabacco Burt & Pucilloのジョゼフ・タバコ弁護士によれば、同州レッドウッドシティにあるサンマテオ郡裁判所で11月22日に審問が開かれ、ジョン・シュワルツ判事が和解を承認した。

 タバコ氏が同日語ったところによると、和解ではまた、Oracleの名前で1億ドルを慈善事業に寄付し、この訴訟の結果としてOracleのインサイダー取引ポリシーが変更されたと認めることが条件付けられている。

 この訴訟では、Oracleが2001年第3四半期の業績予想を達成できないと発表する数週間前にエリソン氏が9億ドル近いOracle株を売却したのはインサイダー取引に当たるとして、株主が提訴していた。

 エリソン氏の9億ドルの取引をめぐって起こされた訴訟はこれだけではない。デラウェアの裁判所では昨年、この問題に関し、エリソン氏とOracleの元CFO、ジェフリー・ヘンリー氏に無罪判決を言い渡している。タバコ氏は、この取引をめぐる証券関連の集団訴訟が連邦裁判所でまだ係争中であることも明らかにしている。

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