「TRONSHOW 2006」(東京国際フォーラム、12月16日まで)では、TRONを搭載した宇宙開発関連の機器も展示されている。惑星探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」に向けて投下し、行方不明になった惑星探査ロボット「ミネルバ」もその1つだ。
NECソフトのブースで、ミネルバのバックアップモデルとモックアップを展示している。OSはμITRON 3.0。惑星の地表を金属球で砕き、サンプルを採取するロボットで、ホップしながら進むため、重力がほとんどない小惑星でも移動できる。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)のブースには、来年度に打ち上げ予定の「技術試験衛星VIII型」のモデルも展示している。19×17メートルの巨大なメッシュ状アンテナを装備したのが特徴で、山間部や海上など地上交換局がない場所でも、小型端末と直接通信できるという。
会場には、TRONを搭載した携帯端末「ユビキタスコミュニケーター」に衛星通信対応アンテナを搭載した試作機を展示。衛星打ち上げ時は、同端末を実際に山間部などに持ち出し、通信実験する予定だ。
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