沖電気工業は、「TRONSHOW 2006」(東京国際フォーラム、12月16日まで)の同社ブースで、文字情報から手話を合成し、TRONを搭載した携帯端末「ユビキタスコミュニケーター」に配信するシステムを展示している。
国土交通省の「自律移動支援プロジェクト」用に開発したシステムの一環。携帯端末は赤外線通信機能を装備し、街角などに設置した情報配信端末から、文字で緊急情報を受け取る。
携帯端末には「強風」「津波」「地震」など、緊急情報に必須となる単語の手話の動画をあらかじめ保存。緊急情報を受け取り次第、文字を手話に変換して再生する。
情報は文字でも表示するが、文字を読むよりも手話の方が得意な視覚障害者もいる上、手話なら、聴覚障害者向け情報だとすぐに分かり、文字情報よりも注目してもらえるという。
緊急情報のほか、空港でゲートを案内したり、駅でダイヤの変更を案内するなどといった活用を視野に入れ、開発を進める。
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