ヤフーと日本航空(JAL)グループは12月15日、包括提携を結んだと発表した。同日から「Yahoo!トラベル」でJAL国内線チケットの予約販売を始めたほか、来春には海外ツアーの予約販売や、Yahoo!ポイントとマイレージとの相互交換も始める。
国内線チケットの予約販売の利用には、Yahoo!JAPAN IDとJALマイレージバンク(JMB)への入会が必要。それぞれの会員情報を連携させ、Yahoo!JAPAN IDでログインすればJMBへのログインが省略できるなど、利便性を向上させた。
来春には、Yahoo!トラベル上でJALPAKなどの海外ツアーも予約販売するほか、有料のYahoo!プレミアム会員向け限定ツアーを企画・販売する予定。国内ツアーと国際線チケットの予約販売も順次開始する方向で検討する。
ポイントとマイレージの相互交換条件も来春の開始を予定。JMBマイル→Yahoo!ポイントの場合は1万マイル→1万ポイント、Yahoo!ポイント→JMBマイルの場合は2000ポイント→1000マイル。
日本航空インターナショナルの上原雅人執行役員によると、JAL国内線の個人客のうち、Webサイトで予約した客が半分を占めており、Webを利用したチケット予約販売は浸透している。
JMB会員約1800万人は30〜40代が中心。20〜30代をメインに約1500万人の会員を抱えるヤフーと手を組むことで、ユーザー層の補完が可能になると見ており、「全部のサービスが始まった場合、数十億程度の収入増が見込める」(上原執行役員)とそろばんをはじく。JALUXを通じた物販分野での協力なども検討を進める。
ポータルでは楽天が昨年から全日本空輸と提携し、ポイントとマイルの相互交換を始めている。ポイント制度では楽天を追う立場のヤフーにとっても、JMBとの連携はポイントの魅力向上や顧客の新規獲得と定着に役立つと期待している。
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