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Microsoft、WMF脆弱性パッチを前倒し公開

» 2006年01月06日 08時20分 公開
[ITmedia]

 Windows Metafile(WMF)の脆弱性を突いた攻撃が広がっている問題で、Microsoftは予定を前倒しして1月5日にセキュリティパッチをリリースすると発表した。「MS06-001」のアップデートを米太平洋標準時午後2時(日本時間6日午前7時)に公開する。

 これまでは10日に予定されている月例アップデートで対処する方針だったが、攻撃の発覚を受けて前倒しを決定。予定よりも早くテストが終了し、公開の準備が整ったことに加え、「できるかぎり早急にリリースすべきだという顧客からの強い要望に応えた」と説明している。

 この問題ではこれまでに、セキュリティ企業などから非公式パッチが公開されたほか、Microsoftも攻撃回避手段を紹介していたが、同社の対応の遅さを批判する声が上がっていた。

 Microsoftでは、攻撃は現在でも限定的であり、悪質なWebサイトを閉鎖させる同社の取り組みと、ウイルス対策ソフトメーカーの最新の定義ファイルによって攻撃は回避されていると強調している。

 今回のパッチに加え、10日にも予定通り月例セキュリティアップデートを公開する。内容はWindows関連が1件とExchangeおよびOffice関連が1件で、いずれも最大深刻度は「緊急」。適用後は再起動が必要になる。また、悪質なソフトの削除ツールもアップデート版をリリースする。

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