AlcatelとLucentの合併、正式発表

[ITmedia]

　仏Alcatelと米Lucent Technologiesは4月2日、対等合併することで合意したと発表した。合併後の新会社の名称は後日決められる予定。時価総額は3000万ユーロ（3600万ドル）、2005年実績から推定される年間売上高は210億ユーロ（250億ドル）となる。従業員数は2005年12月31日時点の両社合計で約8万8000人。コミュニケーションソリューションに関するリーダー企業を目指すという。

　Alcatelの代表取締役会長兼CEOであるセルジュ・チュルク氏は新会社の非常勤会長に、Lucent会長兼CEOのパトリシア・ルーソー氏がCEOとなる。

　合併後の新会社はパリに本社を置き、執行部もパリに設置される。北米支社はニュージャージー州に置かれる。Lucentの研究開発部門であるベル研究所の本部はこれまでと同じくニュージャージー州。取締役14人は両社からそれぞれ7名ずつが選出される。

　合併は米国、欧州などの政府や規制機関による審査を経ることになり、株主の賛同も必要となる。合併は半年から1年の間に完了する見込みで、それまでは独立した企業として運営される。