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デル、防衛庁の情報流出再発防止でPC5万6000台受注

» 2006年04月13日 14時45分 公開
[ITmedia]

 デルは4月13日、防衛庁から5万6000台以上のクライアントPC案件を受注したと発表した。防衛庁の秘密情報がWinnyネットワークに流出した問題を受け、再発防止策の一環として導入される。デルにとっては最大規模の案件獲得としている。

 陸上・海上・航空自衛隊の関連施設で業務用PCとして利用され、受注製品は9月末までに納入される。内訳は、デスクトップPC「Dell Optiplex」シリーズ(15インチ液晶モニタ付)3万2000台以上とノートブックPC「Dell Inspiron」シリーズ2万4000台以上としている。

 2月に海上自衛隊の護衛艦「あさゆき」の秘密情報がWinnyのネットワーク上に流出したことが判明。これを受けた再発防止策として情報セキュリティの観点から職場の私有PCを一掃に向け、官給品PCの緊急調達を決定した。その仕様として、Winnyなどのファイル共有ソフトの起動禁止設定や、ウイルス対策ソフトによる検知削除機能などを備えることなどを要求していた。

 デルでは、あらかじめ防衛庁の仕様に適合するオフィスソフトウェアやウイルス対策ソフトなどカスタマイズされたイメージを、全PCにプリロードした状態で納入する。

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