米国土安全保障省(DHS)は4月18日、電子パスポート技術の実証実験を完了し、ビザ免除対象国と協力して今年からこの制度の導入に着手すると発表した。
実証実験はサンフランシスコ国際空港で今年1月15日から4月15日にかけて実施。オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールの協力で、期間中に同空港で計1938件の電子パスポートを処理した。
電子パスポートには個人情報とデジタル写真を記録した非接触チップが組み込まれ、読み取り装置はセキュリティ強化のためのBasic Access Control(BAC)によって情報を不正に読み取られる「スキミング」を防いでいる。
今年10月26日以降にパスポートの発行を受け、ビザ免除プログラムで米国に入国する場合、電子パスポートを提示しなければならない。米国入国手続きを行う全拠点には同日までに、電子パスポート読み取り装置を導入する。
ビザ免除プログラムには日本を含む27カ国が参加している。
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