ITmedia NEWS > セキュリティ >
セキュリティ・ホットトピックス

夏休みなのにWinnyノード数が減少、ネットエージェント調査

» 2006年09月04日 13時13分 公開
[ITmedia]

 ネットエージェントの調査によると、2006年8月度のWinnyのノード数は、以前よりも1割ほど減少したという。

 同社は独自の「Winny検知システム」を用いて、P2P型ファイル共有ソフト「Winny」が稼働しているPCの数(ノード数)を調査してきた。これによると、8月1日から31日にかけてのノードズ得は、平日で39万〜41万、週末は43万〜44万だったという。

 同社が4月10日から23日にかけて行った調査では、ノード数はそれぞれ44〜49万、50万〜53万以上となっていた(関連記事)。8月の数値は、夏休み期間中であるにもかかわらず、これらに比べ約1割程度減少したことになる。

Winnyのノード数の推移(ネットエージェント調べ)

 ネットエージェントの代表取締役社長、杉浦隆幸氏によると、ノード数減少の原因として考えられる要因の1つは「メディア露出回数が減ってきたために飽きられてきたのではないか」ということ。また、動画共有サービスの「YouTube」に一部のユーザーが流れた可能性もあるという。

 ただし、8月を通してみると、ノード数は若干増加している。Winny作者が逮捕されてからいったんは激減したWinnyユーザーが、再び徐々に増加していったときと同じように、今後も「事件さえなければこのまま増加傾向になると思われる」と同氏は予測している。

 なお、7月にはコンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)などが、ファイル交換ソフトの利用者数は約176万人に上るとする利用実態調査を発表している

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.