株式市場の偽情報を流し、不当に株価を引き上げるスパム「pump-and-dump」の新バージョンが報告された。
英Sophosによると、今回の手口は企業に株価のつり上げを持ち掛け、その見返りとして支払いを要求するというもの。
pump-and-dumpとは、特定企業の株式購入をEメールで持ち掛け、株価が上昇したところで売り抜けて利益を得る手口を指す。しかし今回発覚した新たな手口は、企業に対し「2、3週間で株価を最高250%つり上げる」と持ち掛け、その見返りとして6%の支払いを要求するもの。スパムメールには1日の無料お試し期間まで提示されていた。
またスパムには、投資家に将来の株式動向についてアドバイスを与えるのと引き換えに、株式売買で得られた収入の25%から30%を求める文章もあった。
Sophosの調べでは、pump-and-dumpはスパム全体の約15%を占めている。2005年1月時点ではわずか0.8%だった。
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