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「記事で企業価値低下」 楽天、新潮社に12億7000万円賠償求め提訴

» 2006年10月04日 20時09分 公開
[ITmedia]

 楽天は10月4日、「週刊新潮」に掲載された記事により企業価値が低下し、損害を受けたとして、発行元の新潮社らに対し損害賠償約12億7000万円と謝罪広告の掲載を求める訴訟を東京地裁に起こした。

 同誌は9月7日号で「水面下で捜査が進む『楽天』三木谷社長の『Xデー』」と題した記事を掲載。楽天の三木谷浩史社長にインサイダー取引や総会屋への利益供与などの疑惑があり、東京地検が三木谷社長と楽天証券の國重惇史社長らを事情聴取して捜査を進めている、などと報じた。

 同社はインサイダー取引や利益供与を否定し、三木谷社長らが事情聴取を受けた事実も「一切ない」と主張。「記事の掲載で楽天と楽天証券の社会的評価・企業価値が著しく低下し、楽天の株価が急落するなど重大な影響が出ている。楽天証券は多額の損害が生じている」としている。

 10月5日号で続報が掲載されたが、同社はこれについても抗議文を同社に送付。「誠意ある対応が得られなければ、追って法的責任を追及する」としている。

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