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Apple、「iPhone」商標侵害で訴えられる

» 2007年01月11日 08時43分 公開
[ITmedia]

 米Cisco Systemsは1月10日、米Appleを商標侵害で訴えた。

 同社は米カリフォルニア州北地区の連邦地裁に訴状を提出、同社の登録商標「iPhone」をAppleが侵害していると訴えている。同社は、AppleによるiPhone商標の複製と使用を禁止する差し止めによる救済を求めている。

 Appleは9日、「iPhone」という名称の携帯電話を発表した(1月10日の記事参照)。Ciscoはこのとき、「AppleがiPhoneを発表したということは、(Ciscoとの商標使用)契約に応じるつもりがあるということだと受け取っている。9日中にはAppleの署名が入った契約書を受け取る見込みだ」とコメントしていた。しかし、結局Appleは契約にサインしなかったようだ。

 Ciscoは2000年にInfogearの買収を通じてiPhoneの商標を取得した。Infogearは1996年3月にiPhoneの商標を申請し、数年間同名の製品を販売していた。Cisco傘下のLinksysは先月、「iPhone」という名前のIP電話機を発表している(12月18日の記事参照)

 「当社はAppleからiPhoneという名称の使用許可を何度も求められ、誠意を持って話し合いをした。Appleの新しい携帯電話がエキサイティングなのは確かだが、当社の商標を許可なく使うべきではない」とCiscoは声明文で述べている。

AppleのiPhone(左)とLinksys(Cisco)のiPhone(右)

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