リコーと米IBMは1月25日、リコーがIBMのデジタル印刷機事業を買収することで基本合意したと発表した。買収額は総額7億2500万ドル。IBMの同事業売上高は約10億ドルで、リコーは買収で同分野で世界トップレベルに浮上する見通しだ。
IBMのプリンティング・システム事業部をベースにした共同出資の新会社「InfoPrint Solutions Company」(米国コロラド州)を今年4〜6月期に設立し、リコーが51%、IBMが49%を出資。設立から3年間でリコーが完全子会社化する形で買収する。
リコーの主力は世界で展開する複写機事業だが、2004年に日立製作所子会社を買収してデジタル印刷機事業に参入し(関連記事参照)、売上高は約600億円。同市場の成長を見込み、IBMからの事業買収で世界展開する体制を整える。
IBMはHDD事業を日立に売却するなど。ソフトやソリューション事業への集中を継続的に進めており、今回の売却もその一環。
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