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» 2007年02月01日 14時51分 公開

IBM、米国海洋大気局にスーパーコンピュータ2台を構築

2台のスーパーコンピュータはプライマリシステムとバックアップシステムとして導入され、世界最速のスーパーコンピュータの上位500リストで36位と37位にランクインすることになる。

[Scott Ferguson,eWEEK]
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 それなら、米IBMに聞くといいだろう。

 IBMは1月31日、米国海洋大気局(NOAA)との9年間に及ぶ契約の一環として、新たにスーパーコンピュータ2台の構築を完了したと発表した。2002年に同局との間で交わしたこの2億2440万ドルの契約は、IBMにとって過去最大規模の契約だった。

 2台のスーパーコンピュータはプライマリシステムとバックアップシステムとして導入され、世界最速のスーパーコンピュータの上位500リストで36位と37位にランクインすることになる、とIBMは発表している。現在、同リストのトップにランキングされているのは、IBMが米エネルギー省(DOE)のローレンス・リバモア国立研究所に導入したBlue Gene/Lシステムだ(2006年11月14日の記事参照)。

 新しい2台のスーパーコンピュータは、1.9GHzのPOWER5+プロセッサ16基を搭載するIBMのSystem p575サーバを160台用いる。ストレージ容量は160Tバイト。IBMのDS4800ディスクストレージシステムが採用される。

 どちらのスーパーコンピュータも最大処理能力は14TFLOPS(1TFLOPSは1秒間に1兆回の浮動小数点演算を実行する性能)で、IBMによると、いずれのマシンも1日に2億4000万件の地球気象観測データを処理できる見通しという。

 新しい2台のスーパーコンピュータは当初、NOAAの6つの気象衛星と連携して機能する。これらの気象衛星は、地球のジェット気流の流れとそれが暴風圏に及ぼす影響について理解を深める目的で2006年に打ち上げたもの。

 NOAAは米商務省の1部門であり、ワシントンD.C.を拠点としている。プライマリスーパーコンピュータはメリーランド州キャンプスプリングズに置かれ、バックアップシステムはバージニア州に置かれる予定。

 IBMはこのほか、ドイツの研究機関Max Planck Society向けのスーパーコンピュータの構築についても発表した。Max Planck Societyは自然科学、社会科学、人文科学の研究を行っている。

 新しいスーパーコンピュータは2008年の始動が予定されており、こちらもIBMのSystem pサーバを用いて、100TFLOPS以上の処理能力を持つことになる見通し(Blue Gene/Lシステムの性能は280.6TFLOPS)。

 このスーパーコンピュータはIBMのPower6プロセッサを搭載し、Max Planck Societyの現行のスーパーコンピュータの20倍のアプリケーション処理能力を提供する。

 用途としては、材料科学、天体物理学、量子計算などの分野の研究での使用が計画されている。IBMによると、Max Planck SocietyにはさらにBlue Geneシステムも納入される予定という。

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