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大日本印刷から個人情報863万件流出 大手ISPやauなど43社

» 2007年03月12日 18時37分 公開
[ITmedia]

 大日本印刷(DNP)は3月12日、大手ISPやKDDI、保険会社など43社からダイレクトメール印刷用に預かっていた個人情報約863万7405件が流出したと発表した。情報を不正に持ち出した業務委託先の元社員が逮捕されたのを受け、同社で調査して判明。個人情報流出事件では過去最悪クラスの規模になった。

 DNPによると、流出が分かった43社のうち、最も件数が多いのは約150万件のアメリカンホーム保険。NECビッグローブ(約21万件)、ソネットエンタテインメント(約6万件)、ニフティ(約3万件)のユーザー情報のほか、au(約11万件)、日本ヒューレット・パッカードのPC顧客(約16万件)なども含まれていた。

 同社によると、情報は業務委託先の元社員が不正に持ち出した。元社員は先月、大手信販のジャックスのカード会員情報15万件が外部流出した事件で、警視庁が窃盗容疑で逮捕(関連記事参照)。押収されたデータを同社が分析したところ、他の情報の不正持ち出しが分かったという。

 ジャックスの情報流出では、元社員はカード情報を詐欺グループに売却し、総額667万円の不正利用被害があった。DNPによるとデータは捜査の過程ですべて押収されており、追加で第三者に渡った可能性は確認されていないとしている。

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