ITmedia NEWS > セキュリティ >
セキュリティ・ホットトピックス

MS緊急パッチ公開、アニメカーソル脆弱性に対処

» 2007年04月04日 07時33分 公開
[ITmedia]

 Microsoftは4月3日(日本時間4日)、定例外のセキュリティパッチ(MS07-017)を緊急リリースした。ゼロデイ攻撃拡大が伝えられるアニメーションカーソルの脆弱性を修正しており、できるだけ早期の適用を促している。

 アニメーションカーソルの脆弱性は、Microsoftが3月29日にアドバイザリーを公開して注意を呼び掛けていたもの。Windowsがアニメーションカーソルやアイコンのフォーマットを処理する方法に存在する。ユーザーが悪質なWebサイトを訪れたり、細工を施した電子メールを表示すると、攻撃者がこの問題を悪用してコンピュータをリモートで制御できてしまう可能性がある。

 この問題が発覚した後、ゼロデイ攻撃が急増し、悪用コードを仕掛けたサイトが多数報告されたほか、悪質サイトにユーザーをおびき寄せてマルウェアをダウンロードさせようとするワームやスパムも出現。こうした事態を受け、Microsoftでは予定を前倒しして臨時パッチの公開に踏み切った

 対象となるOSは、Windows 2000 SP4、Windows XP SP2、Windows Server 2003/SP1/SP2およびWindows Vista。

 これまでに他社からも非公式パッチがリリースされているが、Microsoftでは「脆弱性に対するセキュリティアップデートはそのソフトの提供元から入手するのが基本」と強調。他社のパッチを導入した場合は、公式パッチのインストール前にアンインストールしておくことが望ましい。

 MS07-017のアップデートではアニメーションカーソルの脆弱性のほか、GDIに関する権限昇格の脆弱性など計7件の問題が修正された。アニメーションカーソル以外の脆弱性の最大深刻度は、いずれも重要〜警告レベル。

 なお、今回の臨時パッチによって、4月10日の月例セキュリティアップデートがキャンセルされるわけではないという。予定通り5日(日本時間6日未明)には、10日の月例パッチに関する事前告知を発表する方針。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.