「東京国際ブックフェア」(東京ビッグサイト・8日まで)で、24時間限定で1冊100円で読める電子コミックレンタルサイト「電子貸本Renta!」をパピレスが紹介している。サイトの月間ページビューは約20万。買い切り型よりも割安な点が受け、ユーザーは順調に伸びているという。10〜20代のユーザーが多く、ユーザーの約6割が女性だ。
一般の電子書籍はダウンロード・買い切り型が多いが、Renta!はFlashで配信。閲覧権を購入すると、24時間限定でアクセスできる仕組みで、同社は「日本初」としている。
同社が運営する買い切り型のサイト「電子書店パピレス」のユーザーは30〜40代の男性が多いが、Renta!は女性ユーザーを取り込もうと、女性向けコンテンツに力を入れた。「ケータイで電子書籍を読む人は10〜20代の女性が多い。そんな女性を、PCの電子書籍にも取り込みたかった」(説明員)
狙いは当たり、ユーザーの6割が女性に。今後も女性向けコンテンツを充実させてユーザーを増やし、その後、男性向けコンテンツにも力をいれていく方針だ。
ユーザーはレンタルした後すぐに読むケースが多く、24時間という時間制限に対する不満もあまりないという。とはいえ「もう少し長時間レンタルしたい」というユーザーのために、レンタル日数に応じた価格を設定する料金プランの導入も検討している。
買い切り型「パピレス」では、1冊の価格は315円程度。レンタルならその3分の1で済む。未成年でクレジットカードを持っていないユーザーにも配慮し、カード決済だけでなく、携帯電話で決済できる仕組みも取り入れた。
Renta!で扱う電子コミックは一部、同社の電子書籍販売サイトでも扱っているが、今後は全コミックをパピレスでも扱う計画。Renta!で気に入ったコミックをパピレスで購入してもらう――という流れを作りたいという。「パピレスは一生持っていたいような本をダウンロードするサイト、Renta!は気になるコミックを気軽に楽しめるサイトと使い分けをしてほしい」(説明員)
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