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ヤフーの動画投稿サイト、楽曲使用料をJASRACに支払い

» 2007年07月25日 15時07分 公開
[ITmedia]

 ヤフーはこのほど、同社が運営する動画投稿サイト「Yahoo!ビデオキャスト」で、ユーザーが投稿した動画で使用された楽曲の使用料を、日本音楽著作権協会(JASRAC)に支払う仮契約を結んだ。JASRACが6月末に動画投稿サイトに示した利用条件を受け入れた。

 一般ユーザーが、音楽会やライブなどでJASRAC管理楽曲を演奏した映像を、Yahoo!ビデオキャストに合法的にアップロードできようになる。楽曲使用料はヤフーが支払い、ユーザーからは徴収しない方針。

 料率など詳細については協議中。JASRACが7月24日に公表した利用条件には、テレビ番組などの動画を配信する「インタラクティブ配信」の料率(音楽番組は収入の2.8%・一般娯楽番組は同2.0%)が参考として示されているが、一般ユーザーの投稿作品については別途料率を定める方針だ。

 利用された楽曲やリクエスト回数などもJASRACに報告する。音声認識技術を活用したり、ユーザーに報告してもらうなどして楽曲名を判別する。

 CD音源をそのまま使った場合は別途レコード会社の許諾が必要で、ヤフーはレコード会社とも個別に交渉して許諾を得ていくとしている。

 ヤフーは「投稿サイトを企業のキャンペーンなどで活用してもらうためにも、合法的に運営することは重要」と、JASRACと協議を続けてきた。JASRACはヤフー以外の投稿サイト事業者とも交渉を行っている。

 また同日、Yahoo!ビデオキャストがβ版から正式版に移行した。運営体制が整ったための正式版にしたといい、機能の変更はない。

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