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違法ダウンロードは「みんなやっている」――多くの子供が正当化

» 2007年08月13日 15時18分 公開
[ITmedia]

 子供らは違法ダウンロードのリスクを認識しながらも、罪悪感は感じていないようだ――欧州連合(EU)の欧州委員会が先週、インターネットと子供の安全に関する調査の結果を発表した。

 この調査はEU加盟国27カ国およびアイスランド、ノルウェーの9〜10歳の子供と、12〜14歳の子供を対象に行った。調査対象は全員インターネットを利用でき、少なくとも1カ月に1回は使っているという。

 子供のインターネット利用目的で特に多かったのは、オンラインゲームと興味のあることに関する情報の入手。宿題のための調べ物にインターネットを使う頻度も高い。ただし、インターネット上の情報が必ずしも正確とは限らないことはほとんどの子供が認識していた。インスタントメッセージング(IM)やチャットの利用は特に年長の女児の間で多かった。ブログの執筆や閲覧、ファイルの共有(音楽や写真など)の利用はさほど多くはないという。

 また、年長の子供の間ではコンテンツのダウンロードが浸透していた。大半のダウンロードが違法であることを知りながらも、多くの子供は「違法なのかよく分からない」「みんなやっている」「個人的な利用だからいい」「アーティストはもう十分に金を持っている」「CDやDVDは高過ぎる」などの理由を挙げて正当化したり、違法性を過小評価しているという。「お父さんはいつもやっている」と答えた子供もいた。

 またこの調査では、携帯電話の利用についても調べた。調査対象の子供のうち、9〜10歳の子供の4人に3人、12〜14歳の子供の10人に9人が携帯電話を持っていた。年少の子供は保護者との連絡が主目的で、年長の子供は友人とつながることを重視している。

 インターネット上のリスクについて聞いたところ、子供たちはウイルスやハッキング、スパム、ポルノや暴力的なコンテンツ、詐欺的な商品やサービス、悪意を持った大人、いじめなどを挙げた。こうしたリスクへの対策として、知らない人との接触やオンラインショッピングを避け、個人情報や口座情報を教えない、むやみにコンテンツをダウンロードしないなどが挙がった。

 また、多くの子供は保護者がフィルタリング技術を導入しているとし、保護者が閲覧記録をチェックしていると答えた子供もいた。子供らはこの種の監視を受け入れているが、保護者がブログや電子メールを見るのは受け入れられないとしている。

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