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Symantec、iPhoneめぐるAppleの姿勢を評価

» 2007年10月25日 11時40分 公開
[ITmedia]

 米Symantecは10月24日のブログで、米AppleがiPhoneのソフト開発キット(SDK)公開とセキュリティ強化を表明したことを評価した。

 Symantecのスコット・ロバーツ氏はブログの中で、iPhoneのバグ報告をAppleに送ったことがあると明らかにした。これはどちらかというとSDKが存在しないことに対する失望表明であり、Appleからの返事は期待していなかったという。

 ところがその後、AppleはiPhone用のSDKを2008年2月に公開する計画を発表。その翌日、Appleからロバーツ氏にメールで返答があったという。

 返答の内容は、Appleサイトのホットニュースに掲載されているものと同じだったが、セキュリティ研究者として注目に値するものだったとロバーツ氏は言う。

 特に、「わが社(Apple)は、先進的でオープンなプラットフォームをデベロッパーに提供しながら、一方でiPhoneユーザーを守るという、まったく相反する2つのことを同時にやろうとしている」と述べたくだりに注目し、問題の存在を認めることは再起に向けた最初のステップだとロバーツ氏は指摘している。

 さらに、「他社の携帯電話では深刻なウイルスが既に存在しており、わが社(Apple)の携帯電話もパワフルになるほど悪質プログラムの危険度は増す」とした部分についても、大手携帯電話会社がほとんどこの真実を認めようとしない中で、これを認めたAppleの姿勢を評価した。

 ロバーツ氏によると、今回のメールはAppleがモバイルセキュリティの重要性と難しさを認めたことについて多くを語っており、現状改善に向けた意思表明にもなっている。ジョブズ氏とiPhone開発チーム、Appleのセキュリティチームに賛辞を送り、「困難な課題が待ち受けているだろうが成功を祈りたい」と結んでいる。

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