米Yahoo!は11月12日、分散コンピューティング環境におけるシステムソフトウェア研究開発を推進するオープンソースプログラムを立ち上げると発表した。Apache Software Foundationが展開し、Yahoo!が積極的に支援しているオープンソース分散コンピューティングのサブプロジェクト「Hadoop」を、新プログラムの基盤にするという。
Hadoopは、大量のデータ処理が可能なアプリケーションの記述と実行が簡単に行えるソフトウェアプラットフォーム。Yahoo!は同社が用意したスーパーコンピュータにHadoopを載せて学術機関に公開する。このスーパーコンピュータクラスタ「M45」は、プロセッサ約4000個、メモリ容量3Tバイト、ディスク容量1.5P(ペタ)バイトで、ピーク時の処理能力は27TFLOPSを実現しており、世界でもトップ50位に入るスーパーコンピュータだという。
M45ではHadoopの最新版と、Yahoo! Researchが開発した並列プログラミング言語Pigなど、オープンソースの分散コンピューティングソフトウェアを動作させる予定だ。
Yahoo!の新プログラム参加第1号はカーネギーメロン大学。Yahoo!は今後、ほかの大学の研究開発にも、M45を役立てる考えという。
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