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MS、ITエンジニア向け支援を強化 技術ドキュメントを日本語化

» 2008年03月05日 19時17分 公開
[宮本真希,ITmedia]

 マイクロソフトは3月5日、ITエンジニア向けの支援を強化すると発表した。技術資料の日本語化や「MSDN」のリニューアルなどを進める。ITエンジニアの声を取り入れ「実務に即した支援を行う」としている。

 「MSDN」「TechNet」で公開しているドキュメント約1万ページを9月までに日本語化する。4月4日まで、専用サイトで、日本語化して欲しいドキュメントについてアンケートを実施。その結果を元に、製品導入や開発などに役立つ情報を中心に日本語化を進めていく。

 MSDNとTechNetは9月をめどにリニューアルし、資料を見つけやすいようにインタフェースを一新する。製品や技術に関する質問を投稿したり、ユーザー同士で情報交換できる「MSDN フォーラム」「TechNet フォーラム」には、3月5日から同社エンジニア5人を専属で配置し、導入や運用などに関する質問に答える。

 新サービスとして、インスタントメッセンジャーを使い、チャット形式で技術情報などを検索できるオンラインコンシェルジュサービスを6月までに始める。複雑なライセンス体系から最適な組み合わせを提案するサービスも計画している。

 中小企業のITエンジニア向けサービスも拡充する。無料セミナーや専用窓口を開設するほか、製品の評価版や技術の解説書などを提供する。詳細は4月に発表する。

 米国本社に近く戻るダレン・ヒューストン社長は「MSにとって改善が必要なところは何かとよく聞かれる。その答えとして、私が最後に日本で発表するものに選んだのは、ITエンジニア向けの支援策だ」と話す。同社が行う満足度調査でも、エンジニアが同社などに満足していないという結果が出ているといい、エンジニアの声を取り入れた支援策を拡充するのが狙いだ。

 4月1日付けで社長に昇格する樋口泰行COOは「3Kと言われるエンジニアに、もっとスポットライトを当て、優秀な人を大事にする。これはMSだけでなく業界全体の課題だ。IT技術者に最も信頼される企業を目指す」と話した。

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