Intel対NVIDIA、グラフィックス対決は近い(1/2 ページ)
Intelが狙いを付けているのは、もはやAMDではない。
Intel幹部が最近、4月2日から中国で開催される春のIntel Developer Forum(IDF)の概要について話したとき、デジタルエンタープライズ部門上級副社長パット・ゲルシンガー氏は、「Nehalem」――年内登場の次期プロセッサアーキテクチャ――とGPU統合型マルチコアプロセッサ「Larrabee」のグラフィックス機能の説明にかなりの時間を割いた。
この話を聞いて、かねて多くの人が抱いてきた疑惑が固まったように思えた。Intelはグラフィックス市場にもっと深く入り込み、メインストリームPCやゲーマーPC向けグラフィックス製品で知られるNVIDIAに対抗する構えだ。
Intelのグラフィックス技術はあまり知られていないが、Jon Peddie Researchの1月の報告によると、同社は2007年第4四半期のGPU出荷数のうち43.5%を占めていた。一方NVIDIAの占める割合は33.6%だった。
NVIDIAとIntelが今後競い合うことになりそうなのは、PCに搭載するグラフィックス技術だけではない。両社とも、GPUとグラフィックス技術を、HPC(高性能コンピューティング)市場に深く食い込む上で重要なものと考えている。HPCはグラフィックス技術が処理能力の全般的な向上に貢献できる分野で、高い利益が見込める。
「AMD、Intel、NVIDIAの3社はいずれも、石油・ガス、医療、メディカルイメージング向けアプリケーションなど、緒に就いたばかりのHPC市場に攻勢をかけている」とTechnology Business Researchのアナリスト、ジョン・スプーナー氏は言う。「3社はスーパーコンピュータのような機能をx86マシンに載せて、衝突シミュレーションや機械設計などのアプリケーションを走らせることを考えている。ここは顧客が投資の割に十分な性能を得られない市場だ」
IntelとNVIDIAの戦場になるのは、この市場だけというわけではない。ゲーマーPC市場でも、リアルなゲーム環境を提供するプラットフォームを掲げて相まみえることになるだろう。
Larrabeeは2009年後半か2010年にメインストリームのアプリケーション向けにリリースされる可能性が高いが、最初はHPC分野で登場するだろうとInStat Groupのアナリスト、ジム・マクレガー氏は言う。
「Intelが説明したような種類のプロセッサ(Larrabee)は主に市場の超ハイエンドあるいはHPC向けだ。同社がx86コアと、x86コアのようにプログラムできて浮動小数点数演算ができるグラフィックスプロセッサを提供することがダイアグラムを見て分かれば、なおさらそう言える」(同氏)
NVIDIAも後れを取るまいとしている。
Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
くら寿司、「ちいかわ」コラボ中止 従業員による不正行為判明で
-
2
メルカリ、くら寿司ちいかわ騒動巡りコメント 出品削除・禁止の有無は
-
3
配布前の「ちいかわ」グッズがメルカリに? くら寿司コラボ第2弾、初日から“内部犯”の臆測呼ぶ 第1弾に続き
-
4
103年前の関東大震災、どこがどれだけ揺れた? 市区町村別の「詳細震度」マップがXで話題に
-
5
東京23区で「徒歩10分以内」に駅がない地域はどこ? 駅空白地帯マップが話題
-
6
醸造元に無許可でコラボ? 神田明神納涼祭りで販売された「VTuber日本酒」が物議 企画者は「事実関係確認中」
-
7
VTuberの名前を一発入力できる「VTuber変換辞書」で騒動 BOOTHで一時販売停止も復活 「当初の判断に誤り」
-
8
近くの“安いマック”が分かる「価格帯マップ」話題 スタバやコメダも対応 店舗の価格差、独自に調査
-
9
Google「Pixel 6a」で充電中に発火、けが人も 消費者庁
-
10
犬を飼うと認知症リスク48%減 東京に住む1万人以上を調査 国立環境研究所や東大など
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR