登場間近となった45ナノメートルプロセスルール採用の「Penryn」(開発コード名)だが、IDF冒頭の基調講演に登場したIntel CEOのポール・オッテリーニ氏によれば、11月12日に正式な製品ローンチが行われるという。第1弾のラインアップとして20にも及ぶモデルが登場し、2008年には15〜20のモデルが追加される予定だ。そして、2008年の後半にはアーキテクチャを一新した「Nehalem」(ネハーレム)が登場する。IntelのCPUはしばらく製品ラッシュが続くことになりそうだ。
45ナノプロセス世代のCPUでは、従来のシングル/デュアルコアに加えて、ネイティブなクアッドコア、さらに8つのコアを備えたオクタコアといった、幅広いラインアップが用意される。半導体の集積度も上がっており、Penryn世代のクアッドコアで4億1000万トランジスタ、Nehalem世代で7億3100万トランジスタとなる見込みだ。基調講演でも、オッテリーニ氏は「10億の大台に乗るのも時間の問題」と述べている。
Intelの戦略では、x86アーキテクチャ(Intel Architecture:IA)で構成されたエコシステムをPC以外の領域に幅広く拡大することを1つの目標としている。これに基づいて、「Silverhorne」「Larrabee」(ともに開発コード名)という2つのラインアップを計画しており、前者は「System on Chip」な組み込み向けを想定し、後者はHPC(High-Performance Computing)向けのストリームプロセッサを想定するという具合に、IAの水平展開を狙っている。この足掛かりとなるのが45ナノプロセス世代の製品群だ。2008年には、現行のオレゴンとアリゾナのFabに加え、2008年にはイスラエルとニューメキシコの45ナノプロセス対応Fabが稼働を開始する。これによって、強化された製造能力でさらなるシェア拡大をIntelは狙うことになる。
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