2008年後半に登場する予定のNehalemまでには、まだ若干のタイムラグがある。現在までに分かっているNehalemの特徴は、
といった点である。Intelでは現時点でNehalemに関するこれ以上の詳細は明かせないとしているものの、デジタルエンタープライズ部門プレジデントのパット・ゲルシンガー氏によれば「64ビットのパフォーマンスも含めてすべての面で刷新が行われている」ことが期待されている。
加えて、ゲルシンガー氏は、グラフィックス機能の統合に起因する3Dパフォーマンスの弊害について、複数のコンフィギュレーションをサポートするので、構成に関してユーザー側に自由度を持たせることで回避できると付け加える。現状でもスモールフォームファクタ(SFF)のPCやノートPCなどでIntel製のグラフィックス統合チップセットが用いられるケースが圧倒的に多いため、多くのユーザーにとってグラフィックス機能の統合が与える性能の影響は少ないという見解だ。
また、内蔵するコアの数を可変できるような、幅広いコンフィギュレーションをサポートしたことで、ノートPC向けの省電力CPUなど、比較的柔軟性のある選択をノートPCベンダーは行えるものとみられている。
マルチCPUに対応するNehalemでは、それぞれがQuickPath Interconnect(QPI)と呼ばれるインタフェースで接続される。またCPUにFB-DIMMメモリコントローラが内蔵されるため、従来とチップセットの役割が異なる
プロセスルールの更新とアーキテクチャの進化を交互に行う「チック・タック」(Tick-Tock)」開発モデルでは、32ナノプロセス世代の「Westmere」と「Sandy Bridge」が2009〜2010年に登場するCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.