――「D-FASHION」はDだからこそ似合うファッションアイテムを紹介しているそうですが、Dのみなさんは服に苦労しているんでしょうか。
私は、伊勢丹メンズ館で、大きなサイズの服を用意しているフロアをよく利用するんですが、かわいいアイテムが少ないんです。
――痛さんは試着を断られたこともあるとか。
大きなサイズを置いていない店で試着しようとしたら、「お客様のサイズは上のフロアにあります」とやんわりと断られました。
Dが服を買う時は合うサイズがないという大きな絶望があるので、その心のケアをD30でやっていきたいですね。「D30はあなたのためにある」とDに伝えたい。
――ちなみに痛さんのスリーサイズは。
バスト120・ウエスト115・ヒップ120センチです。体脂肪率は日によって変わりますが、だいたい38%くらい。体重は104キロです。
――記事では着物を猛プッシュされていますね。
着物やアロハシャツなどはDだからこそ似合うアイテムです。私も着物を愛用しています。
――D30への反響は大きいようですね。
1日の平均ページビューは約4万です。読者から「励まされた」「会社での地位が高くなりました!」といったメッセージも寄せられています。
紹介したレストランでも、創刊初日に4件予約が入ったそうです。来店した人はやせていたらしい。世の中の人がDにあこがれ始めたということだと思います! 「CanCam」を読んだ田舎の人が、東京まで服を買いに来るのと似た感じかな。
――それは言いすぎだと思います。
DライターとDモデルも募集しているのですが、Dライターには50人、Dモデルには10人の応募がありました。今、選考を進めているところです。
――今後企画は増えていくんでしょうか。
企画案は数え切れないほどあります。例えばキヤノンの一眼レフデジタルカメラ「EOS D30」ともコラボレーションしてみたいです。「Dスポーツ」というコーナーを作って、D向けの「デブヨガ」を独自に企画したいとも考えています。
――デブヨガですか。
Dはお腹周りに肉があるので、体をねじったり、かがんだりする普通のヨガポーズが難しい。デブヨガには、「おかわりのポーズ」や「焼き肉をひっくり返すポーズ」を取り入れたいですね。
――女性のD向け企画は考えていますか。
「Dのマドンナ」とか「Dを愛する女性たち」という風に女性にスポットを当てた企画もやってみたいです。
――D30を運営しているD創研って何ですか。
私が発起人で、Dが有志で集まっています。定期的に編集会議と食事会を開いています。
――場所はどこにあるんですか。
秘密です。東京都内のおいしいお店が集まるエリアで、ホルモン屋が近くにあります。
――全員Dですか。
はい。男性が5人、女性が4人で、全員が体脂肪率30%以上です。男性の平均体重は93キロ。女性スタッフの体重は聞いていないので分かりません。ライターや、Webプロモーションの仕事をしている人など、それぞれ本職があります。
――本業のかたわら、趣味でD30をやっているという感じなんでしょうか。
いえ。みなD30を始めて「本当の仕事に出会った」と思っていると思います。
――運営費はどのようにまかなっているのですか。
D総研の9人が運営費を出し合っています。私は、D30で自分の資産を増やしたいわけではなく、Dの意識を改革していきたいです。
――Dの意識改革ですか。
無駄に太るのではなく、食事を残さないよう食べるとか、地産地消を訴えていくといった、社会貢献につなげたいです。
――痛さんのあこがれのDは。
俳優のショーン・コネリーとジャック・ブラックです。良い感じにふくよかですよね。油っこくない感じの太り方が大事なんです。
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