松竹は7月19日、東京都心としては最大級となるシネマコンプレックス「新宿ピカデリー」(東京都新宿区)をオープンする。全10スクリーンにデジタル映写機を導入し、シネマサーバからネットワーク経由で上映する国内初の「フルデジタルネットワークシアター」だとしている。
以前の新宿ピカデリーは50年前の1958年にオープン。旧新宿松竹会館が老朽化したため、2006年から新築工事を開始し、映画館のほか「無印良品」の旗艦店も入居する地上11階建ての商業施設に生まれ変わった。
全スクリーンとも、ウシオ電機子会社の米Christie Digital SystemsのDLP映写機「CP2000」シリーズを導入。映写機はネットワーク化され、デジタルシネマサーバからコンテンツを各スクリーンに配信する仕組み。状況に応じて上映スクリーンとスケジュールを柔軟に変更できるほか、スポーツイベントやコンサートなど、映画以外のコンテンツの上映も可能になるメリットがある。
一方で、フィルム映写機も全スクリーンに設置。「フィルム上映にこだわるクリエイターが望む上映環境を実現した」という。
10スクリーンのうち、最大の「スクリーン1」には2人で3万円の豪華な「プラチナルーム」も用意。松竹の迫本淳一社長は「興業環境が厳しい中、お客や地元に愛される劇場になれば」と期待を込めていた。
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