Googleで行われる健康関連の検索は、セレブの健康状態に左右される――。米ボールステイト大学のメディアデザインセンター(CMD)が7月30日、こんな調査報告を発表した。
「ネットでの健康関連の検索パターン――Google Trendsの実用性」と題されたこの報告書は、Google Trendsのデータを分析することで、健康に関する情報がインターネットでどのように検索されているかを調べたもの。
この報告書によると、健康に関する関心には年単位と週単位の周期があるという。例えば年頭には「ダイエット」や「エクササイズ」といった単語の検索が急増し、週末には健康関連の検索は減少する。
また、セレブの病気や死去のニュースが病名などの検索に大きな影響を及ぼしていることも明らかになった。例えば2008年3月に俳優のパトリック・スウェイジが膵臓(すいぞう)がんであることを発表した際、膵臓がんという単語の検索数が急増した。同様に2005年3月に歌手のカイリー・ミノーグが乳がん発症を発表したときは「乳がん」の検索数が急増した。
この調査を発表したCMDのピーター・エラリー博士は、「Google Trendsのデータの収集・表示・解釈の方法にはまだ多くの問題があるが、健康に関する疑問をインターネットで解決しようとする人々の検索実態を調べる素晴らしい機会を提供する」と語っている。
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