AppleのMacintoshは1月24日で登場から25周年を迎えたが、Macを狙ったマルウェアや偽セキュリティソフトウェアの報告が相次いでいる。
セキュリティソフトウェアメーカーのIntegoは25日、Mac OS Xに感染するトロイの木馬の亜種が、今度は海賊版のAdobe Photoshop CS4 for Macにバンドルされて出回っているのを見つけたと報告した。
Integoによると、問題のトロイの木馬「iServices.B」は、先に海賊版のApple iWork 09とともに出回っていた「iServices.A」の亜種。いずれもBitTorrentなどで配布されている海賊版ソフトウェアを使うと感染する。
iServices.BはPhotoshop本体のインストーラーではなく、Photoshopを使えるようにするためのクラッキングソフトウェアに仕込まれているという。クラッキングソフトウェアを実行すると管理者パスワードの入力を求められ、Root権限でバックドアを起動してインターネット経由でリモートのサーバに接続する。攻撃者が感染マシンをリモートで操作したり、追加コンポーネントをダウンロードさせたりできる状態になる。
海賊版iWorkで感染したiServices.Aは、既に感染先のコンピュータに新たなコードをダウンロードし、特定のサイトにDDoS攻撃を仕掛けているという。
一方、ロシアのセキュリティ企業Kaspersky Labは26日、コンピュータの問題を検出すると称してマルウェアをダウンロードさせる偽ウイルス対策ソフトウェアのMac版が新たに見つかったと伝えた。
Macのシェア上昇に伴って、Macを標的としたマルウェアも増えているとKasperskyは解説。MacユーザーもWindowsユーザーと同様、OSとアプリケーションを常に最新の状態に保つ配慮が必要になったと指摘している。
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