米Amazon.comが1月31日(現地時間)に発表した第4四半期(10〜12月)決算は、前期に続いて大幅な減益となった。売上高は前年同期比35%増の174億3100万ドルと伸びたが、純利益は同58%減の1億7700万ドル(1株当たり38セント)だった。戦略的な価格で発売した「Kindle Fire」の製造コストや流通コスト、人材採用などが影響した。売上高はアナリスト予測の182億1000万ドルを下回った。
ジェフ・ベゾスCEOは、ホリデーシーズンにKindle Fireを含むKindleシリーズの端末が数百万台売れてKindleが米国と欧州で同社のベストセラー製品になり、また、サードパーティー業者によるホリデーシーズンの売り上げが65%増加し、売上高全体の36%に上ったと語った。
売上高を地域別でみると、北米地域の売上高が99億ドルで37%増、欧米や日本などの米国外での売上高は75億3000万ドルで31%増だった。
事業別の売上高は、メディア部門が15%増の60億1000万ドル、電化製品および雑貨部門が48%増の109億1000万ドルだった。Amazon Web Services(AWS)を含むその他の部門は59%増の5億900万ドルだった。
今後の見通しについては、2012年第1四半期の売上高を前年同期比22〜36%増の120億〜134億ドルとみている。また、営業利益(損失)を、162%減〜69%増の2億ドルの赤字から1億ドルの黒字と予測した。
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