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ミログが会社清算 “スパイアプリ”問題で批判、再出発断念

» 2012年04月02日 16時33分 公開
[ITmedia]

 ミログは4月2日、全事業から撤退し、会社を解散・清算することを明らかにした。同社はAndroidスマートフォンのアプリ起動情報や端末情報などを無断収集するアプリを配布。「スパイアプリだ」と強い批判を浴びて事業を全面的に見直すとしていた。

 運営していた「FriendApp」と「app.tv」のサービスを3月30日付けで終了(app.tvは停止中だった)。同日付けで全従業員が退職し、事業を終了した。今後は速やかに清算手続きに入るという。

 同社は「AppLog」というSDKと「app.tv」のアプリを公開していたが、AppLogはAndroid端末にインストールされているアプリ情報や起動回数などを収集し、app.tvは動画視聴アプリとして配布されていながらバックエンドでは端末の個体識別番号などを集めて同社に送信する仕組みであることが発覚。強い批判を浴び、サービスの停止と事業の見直しを迫られていた。

 第三者委員会を設けて内部調査を進め、事業の全面見直しを検討してきたが、「事業環境を総合的に判断した結果」、会社の解散・清算を決定したという。

 同社は2009年に設立されたベンチャー。城口洋平代表取締役は「ご迷惑及びご心配をおかけした皆様にはこの場を借りて心からお詫び申し上げます」と謝罪している。

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