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Microsoft決算、サーバ&ツールが好調で過去最高の売上高

» 2012年04月20日 08時09分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftが4月19日(現地時間)に発表した第3四半期(1〜3月期)決算は、売上高が前年同期比6%増の174億700万ドル、純利益は2%減の51億800万ドル(1株当たり60セント)だった。サーバ&ツール部門が好調で、売上高は前期に続いて過去最高を更新したが、前年同期に計上していた税控除がなくなったため、前期に続けての減益となった。営業利益は12%増の63億7000万ドル。1株当たり純利益はアナリスト予測の62セントを上回った。

 売上高を部門別でみると、Windows Serverや開発ツールを担当するサーバ&ツール部門が14%増の45億7200万ドル。8期連続の2桁成長となった。SQL Serverが好調だった。OfficeやDynamics製品を扱うビジネス部門は9%増の58億1400万ドル。Dynamics CRMの売り上げが30%以上伸びた。WindowsおよびWindows Live部門は4%増の46億2400万ドルだった。世界の企業におけるWindows搭載PCの約40%がWindows 7だという。

 Xbox、Kinect、Xbox Live、Windows Phone、Skypeなどを扱うエンターテインメント&デバイス部門は16%減の16億1600万ドルだった。営業損失は2億2900万ドル。Xbox 360の累計販売台数は約1400万台だった。Windows Phoneについては具体的な数字は公表していない。

 BingやMSNなどのオンラインサービス部門は、売上高は6%増の7億700万ドルだったが、営業損益は4億7900万ドルだった。前期同様、Yahoo!との検索提携に関連するコストの上昇が響いているという。

 スティーブ・バルマーCEOは発表文で「Windows 8搭載PCやタブレット、次期Officeや企業向けおよびコンシューマー向けの広範な製品のリリースで、今年度もすばらしい価値を顧客に届けていく」と語った。

 今後の見通しについては、2012年通年の営業経費の見積もりを前回の発表より低い283億〜287億ドルと発表した。

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