ITmedia NEWS > 速報 >

Facebook向け“ランダム”ビデオチャットサービス「Airtime」登場

» 2012年06月06日 09時20分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Airtime Mediaは6月5日(現地時間)、Facebook向けビデオチャットサービス「Airtime」を発表した。アプリのインストールなどは必要なく、Facebookアカウントでログインするだけで利用できる。

 Airtime Mediaは、P2PサービスNapsterを創業したショーン・パーカー氏とショーン・ファニング氏が立ち上げた新興企業。パーカー氏はFacebookの初代社長を務めた。Airtime Mediaには、KPCB、Andreessen Horowitz、Accel Partners、Google Ventureなどの大手ベンチャーキャピタルが投資している。

 airtime 創業者のショーン・パーカー氏(左)とショーン・ファニング氏

 Airtimeは、Facebookの友達とビデオチャットするためのサービス。チャット画面の右にFacebookの友達リストが表示されるので、チャットしたい相手をクリックすることでチャットを開始できる。

 Airtimeの最大の特徴は、友達だけでなく、Facebook内の未知の相手とのビデオチャットが楽しめる点だ。Facebookのプロフィールデータを基にAirtimeがユーザー同士をマッチングする。「Talk to Someone」ボタンをクリックすると相手が表示され、画面の中央に相手と共通の友達と興味の対象が表示される。

 air1 知らない相手とのチャット画面。名前は表示されない

 匿名(Anonymous)のまま会話でき、「END」ボタンですぐにチャットを終了したり、「NEXT」で他の相手に切り替えたりできる。相手と意気投合して再会したい場合は、「ADD」ボタンをクリックすることでAirtimeの友達リストに相手を登録できる。ADDをクリックして相手にリクエストし、相手もそれを承認すると、Facebookで登録している名前が表示される。

 air2 ADDリクエストが承認されるとFacebook名が表示され、友達リストに相手が追加される

 この友達リストはFacebookのプロフィールとは連係していない(Facebookのプロフィールに友達が追加されることはない)。

 共同創業者のファニング氏は発表文で「Airtimeは、人々が出会うべき相手に会うことを助けるサービスだ。現実世界では不可能な出会いを提供できる」と語った。

 Airtimeでは、YouTubeの動画を一緒に鑑賞しながら会話することもできる。今後、さらなるコンテンツ共有機能を追加していく計画という。

 air3 YouTube動画を再生しながらのチャット

 18歳未満のユーザーが未知の相手を検索すると、18歳未満の相手しか結果に表示されない。また、18歳未満のユーザーに有害なコンテンツはすぐにNCMEC(児童保護を目的とした非営利団体)に通知される。ユーザーは会話中に相手が利用規約に違反した際、「report」をクリックすることでサポートに連絡できる。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.