ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

ソフトバンク、Sprint買収を正式発表 1.6兆円 「日米最大級」キャリアに

» 2012年10月15日 17時06分 公開
[ITmedia]
photo

 ソフトバンクは10月15日、米携帯電話事業者3位のSprint Nextelの株式を約201億ドル(約1.57兆円)で取得し、子会社化すると正式発表した。買収でソフトバンクの合計契約者数は約9000万を超え、「世界最大級のモバイルインターネットカンパニーとしての事業基盤を確立できる」としている。

 ソフトバンクはSprint株式の約70%を取得。取り引きは来年半ばに最終的に完了するとしている。

 買収で、契約者数は日米市場で最大規模に、移動体通信事業の売上高は世界3位になるとしている。

ソフトバンク・孫正義社長のコメント 「今回の取引は、ソフトバンクがスマートフォンやLTE等の次世代高速ネットワークの知見を活用して、世界最大の市場である米国でモバイルインターネット革命を展開できる素晴らしい機会だと考えています。日本ですでに実証済みのとおり、ソフトバンクは既存事業者が大きな力を有していた市場に参入し、差別化された商品や革新的なサービスを投入することで、買収したモバイル事業の業績のV字回復及び飛躍的成長を実現させてきました。こうした革新の実績をスプリントの強力なブランド及び現地のリーダーシップと組み合わせることで、米国モバイル市場の競争を活性化させる前向きな一歩を踏み出すことができると確信しています」

Sprint ダン・ヘッセCEOのコメント 「今回の取引はSprintに改革をもたらすものであり、株主の皆様にとって直ちに価値を生み出すだけではなく、将来に向けて、より強力で財務的に強固となるSprintのこれからの成長に参加いただくことができると考えています。今後、ソフトバンクとともに、日本におけるソフトバンクのLTE展開の成功例を学んで当社の高度化されたLTEネットワークを構築できること、カスタマーエクスペリエンスを改善できること、事業の回復を継続できることを大変喜ばしく思っています」

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.