まだ始まったばかりの小さな試みだが、河村さんと地藏さんの夢は大きい。「おじいちゃん図書館をやりたいです。おじいちゃん世代は必ず本を持っています。同じ町内に住んでいるおじいちゃんが図書館作って、子供たちが利用者カードを持って遊びにくれば楽しいじゃないですか」と河村さん。地藏さんも、「書店が閉店したという悲しいニュースが流れてきますが、本を読む人が増えてほしいと思っています。街中にはまだすごい数の本が眠っています。どこまで本棚を図書館にしていけるか。それをひたすらやります」と意気込む。
リブライズのサービスは無料だが、「Facebookを使いたくない」「本棚を非公開にしたい」「社内で使いたい」といったユーザーのために、プライベートな本棚を作ることができる有料の図書館カードも用意している。図書館カードは紙で作られていて、ブックスポット用(1枚2500円)と利用者用(25枚2500円)があり、企業向けに電話サポート付きのプランもある。また、「英語圏でも使えるように」と絵でデザインされた本に貼るシールなども作成。世界中の誰でも気軽に“図書館”をオープンできるよう、間口は広く工夫されている。
リブライズは本と人だけでなく、人と人をつなぐサービスでもある。2人は、12月10日の秋田県横手市を皮切りに、年末までリブライズを紹介する全国ツアーを開催中だ。図書館や本に興味を持つ人たちを訪ね歩いている。少しずつ、世界に“図書館”が増えるように。
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