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ゲーム開発者の平均像は「34歳・男・年収522万円」 CEDECが調査

» 2013年08月19日 20時04分 公開
[ITmedia]

 日本のゲーム開発者の平均像は「34歳・男・勤続7年・年収522万円」、働ける限りゲーム産業で仕事を続けたいと思っている──開発者向けカンファレンス「CEDEC」運営委によるゲーム開発者へのアンケート調査からこんな結果が出た。

 調査はゲーム開発者のキャリア形成やスキルアップのノウハウ共有を狙いとして実施。473件の有効回答をまとめた。速報データはサイトで公表しており、今後数カ月後をめどに詳細な報告書を公開する。

photo 職種別年収=速報データより

 浮かび上がったゲーム開発者の平均的実像は(1)主に男性、(2)年齢は34歳、(3)4割が既婚、(5)中堅のゲーム会社に正社員として勤務し、勤続7年(ゲーム産業経験年数は11年)、(6)年収は522万円。また「自身の仕事の成果を上げられるか、成果を公正に評価されるかが不安で、ストレスを感じつつも、現在の仕事には、おおむね満足」であり、「何よりもゲーム好きで、生涯ゲーム開発者でありたいと願う“生真面目な職人気質”」だった。

 具体的には男性が85.6%と多くを占め、最終学歴はゲームスクール・専門学校卒が39.2%、大学卒が36.4%。勤務先規模は100〜299人が24.3%と最多で、100人以下の33.3%と合わせ半数以上が中堅・中小に勤務している。プログラマーが32.6%と多く、据え置き向けが53.7%、携帯向けが45.7%で、スマートフォン・タブレット向けも46.5%だった。

 仕事には45.8%が満足しており、開発者になった理由は「ゲームをつくるのが好きだから」「創造的な仕事ができるから」が多い。ストレスの原因は「予定している成果が挙げられるかどうか不安だから」「仕事のスケジュールが過密だから」が多く挙がったが、将来は「働ける限りゲーム産業で仕事を続けるつもり」が67.7%と大多数だった。

 CEDEC 2013は8月21〜23日にパシフィコ横浜で開催。ガンホー・オンライン・エンターテイメントの森下一喜社長らによる基調講演のほか、多数のパネルディスカッションなどが予定されている。

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