米Googleは9月26日(現地時間)、Google検索が誕生15周年を迎えたとして(10周年のときは9月7日としていた)幾つかの新機能を発表した。
向こう数週間中にAndroidおよびiOS版のGoogle検索アプリがアップデートされ、以下のような新機能が追加されるという。
Android版では5月のアップデートで利用できるようになった(日本語は未対応)音声でのリマインダー設定機能が、iOS版でも利用できるようになる。
iOS版Google検索の検索枠のマイクをタップして、「OK Google」に続けて例えば「オリーブオイルを買う」などと音声で入力すると、適切なタイミング(スーパーに近づいた時など)でプッシュ通知してくれる。
これなら米AppleのSiriにも可能なことだが、大きな違いはクロスプラットフォームであることだ。例えばAndroidタブレットでリマインダーを設定し、iPhoneを持って外出すると、iPhoneの画面にプッシュ通知が表示される。
また、Android版と同様に、スケジュールに間に合うタイミングで目的地への地図付きのリマインダーカードを表示するようになるという。
「ナレッジグラフ」は、Googleが検索ワードからユーザーが求めている情報を把握して表示するカード状の基本情報。このナレッジグラフで絞り込みや関連情報への移動が可能になる。
例えば、「印象派の画家」を検索すると、モネやルノワールなどの写真が並び、タップすると各画家の情報が表示される。画家の写真の上には「すべてのジャンル」「抽象美術」「バロック派」「現代美術」などの関連情報へのリンクが並ぶ。
また、2つのものを比較した結果を表示できるようになる。例えば「オリーブオイルとバターを比較して」と入力すると(音声でも可)、カロリーや成分の比較表が表示される。これは、「ペギニーズとチワワ」「地球と土星」など、さまざまなジャンルで対応しており、今後対応範囲を拡大していくとしている。
検索結果や広告が、従来より「クリアでシンプルになり、タッチに最適化され」るという。例を見ると、結果のトップに画像やデータがカード状に表示されている。広告がどのように表示されるかはGoogleの説明からは不明だ。
上級副社長兼Googleフェローのアミット・シングハル氏は公式ブログで、今後もGoogle検索を改善し続け、会話的な検索での最善の答えの提供や、ユーザーが質問すらしなくても先回りして答えを提示することができるレベルを目指すと語った。
なお、Googleの15周年記念イベントに招待された複数のメディアによると、ナレッジグラフ強化の背景には新たな検索アルゴリズム(コードネーム:Hummingbird)へのアップデートがあったという。Googleはこのイベントで、このアップデートは音声による検索など、主に複雑な検索クエリーに対処するのが目的で、既に1カ月前から稼働していることを明らかにした。これは2010年の「Caffeine」以来の大規模なアップデートになるという。The Next Webによると、このアップデートは世界の検索の90%に影響を与えるとしているが、The Search Engine Landによると、GoogleはSEOの変更の必要はなく、パブリッシャーが心配することはないと語ったという。
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