米プロトタイプ部品メーカーのSolid Conceptsは11月7日(現地時間)、3Dプリンタで製造した金属製部品を組み立てた銃を製造したと発表した。既に50発の発砲に成功しているという(記事末の動画を参照のこと)。
ダイレクトメタルレーザー焼結(DMLS)という手法でステンレス鋼やインコネル625の粉末から33の金属部品を製造し、粉末焼結法(SLS)で製造したカーボンファイバーのグリップとともに組み立てた。
同社は、精巧な部品を必要とする銃を製造することで、金属3Dプリンタの信頼性を証明することが銃製造の目的だとしている。
モデルは特許が失効しているジョン・ブローニング設計のM1911(45口径の自動拳銃)。同社は連邦銃火器ライセンス(FFL)を保有するので製造は合法で、ライセンスを持つ銃所有者からの要望があれば5日以内に部品を出荷できるという。
同社は公開した動画で「われわれの目的は安価な銃を簡単に作る方法を示すことではない」と説明した。5月にプラスチック製の銃を発表したDefense Distributedとは目的が違う。
銃の製造に使った工業用3Dプリンタは“私立大学の学費並み”に高く、操作したのはトップレベルの技術者なので、一般ユーザーが1万ドル以下のプリンタで再現することはできないという。
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