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「JALマイレージバンク」に不正ログイン、マイル盗む 数字のみパスワードの強化策は「検討していない」

» 2014年02月04日 12時57分 公開
[ITmedia]
画像 JALマイレージバンクのWebサイト

 日本航空(JAL)は2月3日、「JALマイレージバンク」のWebサイトに不正ログインがあり、一部ユーザーのマイレージが第三者によって引き落とされ、Amazonポイントに交換されていた可能性があると発表した。被害拡大を防ぐため、全ユーザー2700万人にパスワードの変更を呼びかけている(解説記事:JALマイレージバンクの不正ログイン、セキュリティと便利性のバランスが問題に?)。

 1月31日〜2月2日にかけ、計7人のユーザーから「自分のマイルが意図せず引き落とされている」という相談があり、調査したところ、不正ログインの可能性があることが発覚。2日午後4時以降、マイルをAmazonポイントに交換するサービスを停止した。

 ログを調査したところ、不正ログインを受けた可能性があるユーザーは60人。申告のあった7人の被害額は合計数十万円程度という。不正ログインの経緯は分かっていないが、現在のところ、同社サーバへの不正アクセスは確認していないという。

 同社はメールとWebサイトを通じ、全ユーザー2700万人にパスワードの変更を依頼。JALマイレージバンクのパスワードは数字6ケタだが、数字だけのパスワードが脆弱という認識は「ない」(同社広報部)としており、ケタ数を増やしたりアルファベットを加えるなどの強化策は「検討していない」という。

 全日本空輸(ANA)のマイレージプログラム「ANAマイレージクラブ」も、数字4ケタのパスワードを採用している。

2月4日午後8時50分追記

 その後の取材に対してJAL広報部は、「パスワードの方法を含めて今後の対応を検討していきたい」と話した

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