英Canonicalは4月17日(現地時間)、Linuxディストリビューションの新版「Ubuntu 14.04 LTS」をリリースした。Ubuntuのページから、デスクトップ版の「Ubuntu Desktop」とサーバ向けの「Ubuntu Server」を無償でダウンロードできる。
デスクトップ版は、このバージョンで初めてマルチタッチと高精細ディスプレイに対応した。
Canonicalは将来的には1バージョンのUbuntuをデスクトップ、タブレット、スマートフォンにインストールできるようにする計画だが、14.04ではデスクトップ版とモバイル版は別になった。
CanonicalはUbuntu 14.04を「米MicrosoftのWindows XPあるいはWindows 7からの乗り換えを検討している組織にとって、価値のある代替サービス」と説明する。UbuntuではMicrosoft Officeは稼働しないが、LibreOfficeでOfficeのドキュメントを編集することは可能だ。WebブラウザはFirefoxが利用できるので、Firefoxのセキュリティ機能で安全にネットに接続できるとしている。
同社によると、多くの企業や政府機関、教育機関がWindowsからUbuntuに乗り換えており、約40%のコスト削減に成功した企業もあるという。
現在、米Dell、米Hewlett-Packard、中国LenovoなどがUbuntuをプリインストールしたハードウェアを販売している。
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