米Appleと米Google傘下のMotorola Mobilityは、係争中の複数の特許訴訟で和解することで合意した。米Reutersが5月16日(現地時間)に報じた。
AppleとGoogleはメディアに向けて「AppleとGoogleは両社間で現在直接係争中のすべての訴訟を取り下げることで合意した。AppleとGoogleはまた、特許改革に向けて協力していくことで合意した。この合意にはクロスライセンス契約は含まれない」という共同声明を発表した。
この合意はAppleとGoogleが直接争ってきた裁判に関するものであり、今後新たな訴訟を起こす可能性は残されている。また、GoogleのAndroid陣営の、例えば韓国Samsung ElectronicsとAppleとの複数の裁判はまだ続いている。
Appleが2010年3月に台湾HTCをAndroid端末による特許侵害で提訴した訴訟は、2012年11月にHTCがAppleにライセンス料を支払い、クロスライセンス契約を結ぶという条件で和解が成立した。
AppleとMotorolaの一連の訴訟は、2010年10月にMotorolaがAppleを米国際貿易委員会(ITC)、米イリノイ州北部連邦地裁、米フロリダ州南部地区地裁に提訴したことから始まった。その直後にAppleもMotorolaを特許侵害で提訴した。MotorolaはGoogleによる買収が完了した後にもAppleを新たに提訴している。
GoogleはMotorolaを中国Lenovoに売却するが、Motorolaとともに獲得した一連の特許はGoogleが保有することになっている。
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