ゲームやアニメを展開するニトロプラスが6月初めに公開した2次創作に関するガイドラインが話題を集めている。同人誌やグッズ、フィギュアなどに共通する規定という。
ファン活動の一環としての非営利な2次創作活動について、(1)創作性があること、(2)直接販売であること、(3)販売する量の総累計数が200個以内であること、(4)売上予定額が小規模(10万円以下)であること――などを満たすものは許容すると明示。通信販売は小規模なものであれば可能で、書店委託は認められない。販売規模が規定を上回るものは別途版権利用料(ロイヤリティ)を支払うアマチュア版権申請を行うことが可能だ。
決められたガイドラインを超えた営利的な2次創作活動は「段活動の範囲外の商行為として認識」するという。個人の活動は許諾を行わず、法人格所有者には法人版権の許諾申請を求める。
「公式が2次創作を認めてくれるなんてすごい時代」「各方面に配慮され手間がかかっている感じ」「ロイヤリティを取って還元する流れになってほしい」など肯定的な意見の一方、「同人誌ではなくグッズや造形物を重視したガイドラインに見える」「書店委託禁止は地方在住者には厳しい」「ジャンル自体に勢いがなくなるのでは」などの懸念を示す声も上がっている。
作者自身が自分の作品の2次創作を認める意思表示をする「同人マーク」を実験的に展開している赤松健さんは、「極めて優れた案」として所感をコメントしている。
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