クラウド型のファイル共有&コラボレーションサービスの米Boxは9月3日(現地時間)、年次カンファレンスBoxworks 2014において、幾つかの新サービスを発表した。
米MicrosoftのOffice 365との統合により、Windows 7以降、Office 2010以降を使うBoxユーザーは、Office 365のファイルを直接Boxのクラウドから開いたり、保存できるようになる。また、Box上のファイルにダウンロード制限やセキュアなリンクを設定できる。
昨年9月に発表したオンラインワープロ「Box Notes」に、表組やファイルへの注釈追加機能を追加した。注釈機能により、ファイルの共有者はダウンロードする前にファイルの概要を知ることができる。
BoxのユーザーはIFTTTの「レシピ」のようなルールを設定することで、ワークフローを作成・利用できる。例えば各種契約書を分類し、それぞれの重要度に合わせた承認プロセスにのせることができる。Box Workflowは、独自の機械学習アルゴリズムを採用しているという。
同サービスは2015年に“ローリングアウト”する見込み。
「Box for Industries」は医療、小売、教育、広告など、業種に合わせたサービスやワークフロー、セキュリティ機能をパッケージにしたサービス。まずは既に多くの顧客を持つ医療、小売、メディア&エンターテインメント業界向けのパッケージから始め、業種を拡大していく計画だ。同社はこのサービスのために、従来のパートナーに加え、新たに経営コンサルティング・システムインテグレーター大手の米Accentureと提携する。
Boxの現在の利用者数は2700万人で、GE、Procter & Gamble、O2、Pandoraなど多様な規模・業種の24万社がBoxを採用しているという。
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