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KADOKAWAの希望退職、232人が応募

» 2015年04月23日 15時37分 公開
[ITmedia]

 KADOKAWA・DWANGOは4月23日、子会社のKADOKAWAが実施した希望退職に232人の応募があったと発表した。募集は当初300人程度を想定し、募集期間は3月2日から同月20日までだったが、「利用機会を拡充するため」として4月10日まで延長していた。

 希望退職は「収益力の強化と成長を確実にするため、強い組織・人員体制を構築する」として、3月末時点で41歳以上かつ勤続5年以上の正社員を対象に募集。応募者は4月30日付けで退職し、特別支援金の支給と再就職支援を行う。

 特別支援金など連結で50億3800万円の特別損失を2015年3月期に計上する見通し。

 またKADOKAWA・DWANGOは、ゲーム開発のMAGES.など子会社ののれん代などを減損処理し、計56億1000万円を特別損失として15年3月期に計上すると発表した。

 減損の内訳は、バンタンが32億6200万円、トリスタが15億4200万円、MAGES.が4億1200万円、固定資産などが3億9300万円。

 KADOKAWA・DWANGO子会社のドワンゴは14年9月に「読書メーター」を開発するトリスタ(買収額17億円)、同年11月にバンタン(買収額は非公開)に買収。MAGES.は11年、ドワンゴと文化放送の合弁会社「AG-ONE」とゲーム開発の5pb.が合併して発足した。

 KADOKAWA・DWANGOは「短期的な視野で企業活動の動向を見極めることは困難」として連結業績予想を開示していない。15年3月期決算は5月14日に発表する。

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